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情報の整理

太平洋戦争を戦った城野宏は情報には3分類あると述べてる。

【情報の三部類】

①甲情報

②乙情報

③丙情報

スマホもない時代の情報分類方法にどんな意味があるのか。時代は変われど簡単、明快ですぐに役立つ方法なのでご紹介したい。

①甲情報

甲は自分自身が目で見て、裏を取った情報。新聞やネットなどで情報をとり、実際に行って裏を取った情報。

②乙情報

自分が信頼できる人物、部下からの情報。自分では確認できていないがまずは信憑性がありそうなもの。

③丙情報

①、②以外のもの。マスコミ、ネットなどの情報。

作戦は①甲情報を元に組み立てる。②であってもうのみにせず、

①に引き上げる努力をする。

【情報と立場】

入手した時の自分の立場と、情報を提供する側の立場を確認する。この検査を怠ると、うその情報に惑わされたり、片面的な情報を全面的な情報と思い間違えたりする。特にテレビや新聞報道では後者が多い。例えばこんな人気の店があると新聞で取り上げられても、取り上げられるのは今までにない「めずらいしこと」を取り上げている可能性が高い。新聞は広告収入と発行部数に収入を依存しており、当たり前の記事はニュースにならない。苦労しながら真新しい記事にしていることが多い。実際に行ってみると、情報以上のものを感じ取ることが出来る。本当に利益が出ているのか、特殊な市場環境でうまくいっているのか、記事にマイナスになることは書かれていないので、その差がはっきりとわかる。

【まとめ】

情報に右往左往されなくするためにはぜひ、情報を①3分類に分けること、②情報と立場を確認してもらいたい。判断の基準は一時的な「恐怖」や「感情」ではなく、しっかりとした情報を積み上げていく必要がある。菅総理が総裁を退くことになった。批判もあろうかと思うが、誰がやっても難しい局面の中で、しっかりとした意思決定を行い実行してきたことにはエールを送りたい。多数の世論がそう言っているからで選んだ決定のつけはいずれ国民一人一人に回ってくるから。

                                            【参考】状況判断の行動学 城野宏