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広告宣伝と研究開発

今年も商工会主催の中小企業の経営計画をお手伝いするプログラムが始まった。

コロナ下であっても、やる気のある中小企業のオーナーが集まっていただいた

ことに感謝します。

 

まずやることは、財務状況を把握すること。でもこれは確認程度。

一回目のヒアリングでは、オーナーの人柄、考え方を見ています。

どうしても企業はオーナーの興味関心のあることには強く、それ以外には

からきし弱いという傾向があります。

 

今日印象に残ったオーナーの一言は「サービスがよければ自然に広まる」です。

 

このオーナーはフェイシャルエステをやっています。学生の頃から皮膚が弱く、

肌荒れを隠す化粧が大変だったようです。銀行での就職中にお客さんとして

通ったエステで今までの自分の肌のメンテナンスが間違っていたことに気づき、

感動し、自分でも開業するという道を選びました。出会うまでに大変な時間が

かかりました。他社にはない肌への考え方、サービスでお客さまの評価も大変

高いサロンです。

 

さて話は戻りますが、「サービスがよければ自然に広まる」は本当でしょうか。

ご自身も長年悩んでやっと行き着いたサービスです。果たして広告宣伝なしに

お客さまがこのサービスに行き着く確立というのはかなり小さいのではないで

しょうか。オーナーご自身が長年行き着けなかったことが証明しています。

 

お客さま側にたった経営とはいえません。

肌に悩むお客さまは多く”知りたい”はずです”。

 

企業には研究開発、広告宣伝、教育研修の力が必要です。苦戦している企業は

共通点があり、3項目ともお金を使っていない場合が多い。社長の考え方が色

濃く出る項目です。

 

このエステ店は典型的な研究開発型の系列店舗であり、長年口コミでお客さま

を広げてきました。そこにこの”コロナ”が発生し、このままで良いのかと議論

になっているそうです。

 

広告宣伝はSNSをはじめ、お金をそれほどかけなくとも、大手企業門渡り合える

ような大きな可能性を秘めています。それを使わないのはもったいない。

 

中小企業は広告宣伝が弱い傾向が強いと改めて感じました。